最近はファンタジー文学の映画化がすっかりおなじみになりましたが、「指輪物語」につづいていよいよファンタジー文学の双璧のもう一方、「ナルニア国ものがたり」の映画化作品についての日本での動向が表立ってきました。
2004年3月には大々的にウォルト・ディズニー・ピクチャーズが制作することが報じられ、現在はニュージーランドで制作中の作品"THE CHRONICLES OF NARNIA: THE LION, THE WITCH & THE WARDROBE"(邦題:「ナルニア国物語/ライオンと魔女」)。本国での公開は2005年のクリスマス・シーズン、そして日本公開は2006年春が予定されている本作、いよいよ日本でも各種メディアや劇場でも見かけるようになりました。
2004年12月4日の新聞。我が家で購読している朝日新聞でも全面広告が展開されました。(左画像参照)
「ディズニー映画化決定!」と大きく記されたこの広告はもちろん活字だけの展開となっており概要とストーリーの一部のみが記述されているだけ。まぁ第1弾といっていいと思うんでまずはこの程度だと思いますが。
原作は英国の作家C.S.ルイスによる全7作のシリーズもの。”ナルニア国”を舞台にした2,500年以上に渡る時代をめぐる一大ファンタジー作品。個人的には小学生のころ概要だけは知っていましたが原作を読破したことは無し。世界で読まれているのにはやはりそれなりの理由があるわけで、昨今のファンタジー作品ブームにのって満を持しての映画化ということになるでしょうか。
「ネバーエンディング・ストーリー」の映画化もありましたし別に最近になってつくられ始めたってワケではないんですが、やはり技術の進歩とともに映像化できるだけの環境が整ってきているからでしょうか。
いくら原作が素晴らしいとはいってもその映画化が必ずいいものになるという保証は無いわけですが、今回の映画化にあたってはかなり気を遣っているようですね。
監督には「シュレック」シリーズのアンドリュー・アダムソン。アニメでヒットをとばした彼ですが、この実写映画化にはどれだけの力を見せてくれるのでしょうか。「ロード・オブ・ザ・リング」を監督したピーター・ジャクソンも経歴からすると疑問視する声もあったかと思いますが結果としては「ジャクソン監督だからこそあそこまでできた」とまでいえる作品に仕上げています。今までの監督作品とは明らかに違うジャンルですが、どのような演出をみせるんでしょうか。
注目の特殊効果は「ロード・オブ・ザ・リング」でもその力量を存分に発揮したWETAとリズム&ヒューズが担当。撮影もニュージーランドということでいやが上にも「ロード・オブ・ザ・リング」を意識してしまいますが、どんな世界を構築するんでしょうか。
まぁ、映画化についてだけでなく、もともと「指輪物語」のトールキンとC.S.ルイスは実生活でも親交がありました。トールキンに刺激されて「ナルニア国ものがたり」を執筆することになったとも言われていますし、「ナルニア国ものがたり」の挿絵を担当することになる画家ポーリン・ベインズを推薦したのもトールキンその人。なかなか関係は深いものがありますな。
さて、日本でも記者発表会が開催され、また、一部の劇場でも特別前売鑑賞券の発売が12月5日より始まりました。
えーと、我が家では既に購入しております(汗)が、この前売券もなかなか凝ったものになってますね。最近はDVDがオマケについたり携帯ストラップが特典でついたり、いろいろと工夫がされていますが、この前売券は卓上カレンダー付き。
右の画像が前売券とカレンダー。中央の大きな絵が前売券で、そのまわりの絵がカレンダー。カレンダーはCDのサイズと同じ、といえば大きさもわかってもらえるでしょうか。
このカレンダーは岩波書店刊の原作本からの一部が使われています。2005年の1年間(2ヶ月×6枚)と2006年1ー3月の計7枚のカレンダーで、原作本7冊のそれぞれから挿絵が利用されています。「指輪物語」もでしたがけっこうこの挿絵から描く印象というのがあるわけで、ファンにとっては気になるものではないでしょうか。CDと同サイズのプラスチックのケースにはいったしっかりしたものになってますね。
前売券自体も大判のもので用紙も型押しした凝ったもの。マップをあしらったものでこれも記念になる半券になりそうです。
もちろん映画化に伴い原作本も攻勢をかけるようですね。
原作の出版元、岩波書店のサイトでもこの作品に関する特集ページを設けるなど、なかなか気合いが入っているようです。映画化記者発表の様子も掲載されています。
映画化に合わせて原作本のほうもますます宣伝に力がはいっていくことでしょう。単行本の他文庫本など形態をかえて出版されていますが、原作本もブームとなるでしょうか。
映画化もとりあえずは「ライオンと魔女」ですが、ヒット状況によっては続編制作もありまたその準備もしているとのこと。映画がヒットとなれば原作本にも影響は必至。期待感タップリでいろんな戦略を練っていることでしょう。
偉大な原作の映画化ってのはしっかりとしたベースがあるものの、原作の持つ世界観を如何に映像化するか、そして原作のエッセンスをどれだけとりいれられるかがポイント。映画独自の世界を構築するって手法も一般的にはありますがここまで原作が素晴らしいと映画化によっていじりすぎるのもどうかと思うし、非常に難しい、チャレンジングなものといえそうです。
今後ますます様々な情報が公開されていくことと思われますが、今現在筆者がチェックした(している)サイトやニュースなどを下記にまとめて掲載。
完成&公開まではまだまだ長い道のりではありますが、楽しみな作品ではあります。
・"Welcome to NARNIA"(Official Site)
・"The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch & the Wardrobe"(IMDb.com)
・Learn about the upcoming release of The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch, and the Wardrobe(Movies.com)
・「ナルニア国物語/ライオンと魔女」(eiga.com [話題作超先取り])
・編集部だより ナルニア国ものがたり(岩波書店)
・1年半先に公開の「ナルニア国物語」記者会見開催(FLiXムービーサイト)
先週、原作本を買ってきて、昨日から読み始めたんですけど、ページをめくった途端、見事「指輪物語」を読み始めた時の感覚に陥り…訳者である瀬田さんの、例の独特の表現方法に慣れるのに、今回も数ページかかりましたよ…(苦笑)。
それにしても、撮影場所がニュージーランドで特殊効果がWETAだなんて、LotRを意識しまくりじゃないですか(笑)。
せっかくだから、映画も全シリーズ製作してもらいたいけれど、7作もあったらさすがにそれは無理…かな…。まぁともかく、これだけ注目されてるのだし、原作ファンの期待を裏切らないよう、じっくりといい作品に仕上げて欲しいですね!