これはけっこう前に観た映画なんですが... 観ました、「アイデンティティー」。
全米で初登場1位を記録したこの作品。極上のサイコ・ミステリーであるということで少し期待してました。それに監督がジェームズ・マンゴールド。今までの経歴ではミステリーという類の作品は撮っていない監督なので果たして???というのも興味がありました。前作は「ニューヨークの恋人」、それに以前は「17歳のカルテ」の監督だ。
いやぁー、それにしても面白かったですよ。もちろん笑えるおもしろさではなく、作品に引き込まれたという意味なんですが。
題名:「アイデンティティー」 原題:"IDENTITY"
2003年アメリカ映画/コロンビア映画提供/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
上映時間:1時間30分
監督:ジェームズ・マンゴールド,製作:キャシー・コンラッド,製作総指揮:スチュアート・ベッサー
脚本:マイケル・クーニー,撮影:フェドン・パパマイケルASC,音楽:アラン・シルベストリ
出演:ジョン・キューザック,レイ・リオッタ,アマンダ・ピート,ジョン・ホークス,
アルフレッド・モリーナ,クレア・デュバル,レベッカ・デモーネイ
映画開始直後に「結末は話しちゃダメよ」と念をおされるのでもちろんどういう結末かここで書くつもりはありませんが、とてもよく練られたストーリーになってまして、もう1回最初から観たくなる作品です。
大雨のために事故にあってしまったり道路陥没などで行く手を阻まれて立ち往生してしまった11人が仕方なくあるモーテルに集まり、そこでひとりひとり消えてゆくんですが、その理由は? というのが大筋。
巧妙に張り巡らされた伏線、予想できそうでいながらそれが覆される展開、観ながらどんどんと作品に引き込まれる魅力を持った脚本になってます。
監督のジェームズ・マンゴールドは一時ディズニーに所属し「オリバー ニューヨーク子猫物語」(88)の脚本も手がけた人物で劇場公開作では「君に逢いたくて」「コップランド」「17歳のカルテ」「ニューヨークの恋人」と監督。ジャンルがクッキリと別れてるのが面白いところですが、本作を観て”彼は職人だ”といえますね。それも”何でもそつなくこなす”というよりは何でも面白くするといったかんじ。実は「彼の演出vsサイコ・ミステリー」というのはイマイチ???だったんですが、いい意味で裏切られました。
ホラー演出ってけっこうおきまりのパターンなんかがあって先が読めちゃうこととかあるんですけど、これはいろんなパターンで怖がらせそして興味を持たせ、満喫しました。
それに出演陣。配役も絶妙でそれぞれのキャラクターが非常にわかりやすい。観客がどんなイメージかを想像することが容易な配役で、スッと入っていけます。
主演(としていいか)のジョン・キューザックの持ち味がうま~く活かされてるというのは納得ですが、やはり一番はレイ・リオッタ。こういう役やらせたらもう最高。だれも勝てません。(笑)
1回観た後全てがわかった瞬間にまたはじめからもう一度見直したくなる作品。「あ、そうか!」「あ、そういえば!」ってのが次々と... また観よ。